連休の出費は、むしろチャンス！ゴールデンウィーク後におすすめの、節約術と楽しく貯め体質になる方法

こんにちは。整理収納アドバイザーの松尾千尋です。
今年のゴールデンウィークは、どんなふうに過ごしましたか？イベントが盛りだくさんで、楽しく過ごした方も多いのではないでしょうか。
反面、出費がかさみ、「財布の紐を締めなくては・・・」と感じているかもしれません。

支出の後悔は、なるべく減らしたい！そして、ムリせずお金が貯まる、貯め体質になりたいですよね。

今回は、ゴールデンウィーク後に取り組むと効果的な節約術と、貯め体質になる方法についてご紹介します。

即効性あり！ゴールデンウィーク後の節約術

連休で使い過ぎてしまった分、しばらくは節約したい、という方も多いのではないでしょうか。
まずは、そんな方におすすめの、即効性のある節約方法を２つご紹介します。

①外食を控える

外食しようかな・・・と思った時は、ちょっと目的を考えてみて。
忙しくて時間がないから、という理由の場合は要注意。
メニューを選ぶ、料理を待つ、お会計、帰宅・・・トータルでかかる時間は意外と簡単な自炊とあまり変わらないかも。作り置きや冷凍食品、レトルトをうまく活用してみましょう。
また、油を使わない料理にすれば、洗い物の時間も短縮できます。外食をやめて、大幅な節約にチャレンジしませんか？

②買い物頻度を減らす

お店に行くと、つい何か買いたくなってしまいますよね。
買わないことが、一番の節約。そもそもの買い物頻度を減らしてみましょう。
食材なら、買い出しは週に1回と決める。コンビニには立ち寄らない。ネットショッピングは必要な時だけ、などルールを決めて、しばらく守ります。意外と買わなくても大丈夫、ということに気づくかもしれません。

小手先だけじゃない！貯め体質になるための、マインドチェンジ

冒頭でご紹介した節約を意識することも大切ですが、根本から貯め体質になれば、スルスルお金が貯まります。そのためには、マインドチェンジが有効。
実は、楽しいことにたくさんお金を使ったあとが、そのベストタイミングです。ここでは、そのためにやるべきことを説明します。

今こそ貯め体質に！やるべきことはたった２つ

それは、「記録」と「振り返り」。
「記録」で今の状態をしっかり知って、「振り返り」で、自分にとって良いお金の使い方を考えます。
繰り返すうちにお金の使い方の基準がしっかりするので、自然とムダな支出が減り、きちんと貯まる「メリハリ家計」に変身できるのです。
それでは、具体的に何をするのか見ていきましょう。

支出の記録と振り返りのポイント

緩んだお財布の紐をしっかり締め直すために必要な、「記録」と「振り返り」。しかし、

「支出を全部、記録や振り返りなんて、面倒・・・」

という声が聞こえてきそうです。
でも、安心してください。今回は、家計全体について行わなくても大丈夫。
取り組むのは、ゴールデンウィークを楽しむために使ったお金だけでOKです。

手順①支出を書き出す

まず、レシートやクレジットカードなどの明細を確認して、支出を書き出していきましょう。1つの支出に対していろいろメモ書きができるように、余白をたくさん取って書いてください。

手順②思い出と一緒に振り返り

書き出せたら、次は振り返りです。

ポイントは、楽しくやること！思い出を振り返りながら行うのがおすすめです。家族がいる場合は、一緒に取り組むのも良い方法です。（家族には「旅行の思い出話をしよう」と言えば、やりやすいかもしれません）。

たとえば、友人との旅行で泊まったホテルの宿泊費が、2万円だったとしましょう。

写真を眺めたりしながら、ホテルのご飯が美味しかったとか、館内のイベントが楽しかったなどと思い出しながら、「自分にとって、2万円の価値があったかどうか」を考えます。

改めて考えると、最初のうちは「自分にとっての価値って何？」とわからなくなってくるかもしれません。まずは難しく考えず、「楽しかったか」のような基準で判断してみましょう。もし家族で話す場合は、意見をシェアし合うのがおすすめ。「どういうところが楽しかったか（満足だったか）」ということも含めて思い出してみると、記憶がよみがえってきて、連休の楽しさがもう一度味わえますよ。

手順③支出どうしを比べてみる

連休に関連した支出どうしを比べてみてください。たとえば、ホテルの宿泊費と、レストランでの外食費について、満足感を比較します。
「ホテルは、宿泊と朝夜のご飯付きで2万円。お昼に行ったお寿司屋さんは5千円。比べると、ホテルの方が満足感が高かったな」といった感じです。
比べることで、このように「満足感と価格のバランス」の自分なりの基準が見えてきやすくなりますよ。

手順④満足度が低い支出を深堀り

満足度が低かった支出について深堀りすることで、どういうところで浪費をしやすいのか、傾向が見えてきます。
せっかくだから、と高級なものごとにお金を使いすぎたり、逆に安いモノをたくさん買いがちだったり、深堀りすることで見えてくるお金の使い方のクセが、浪費を抑えるヒントになります。
どうしてそれを選んだのか、別の場面で似た失敗をしていないかなど、踏み込んで考えてみましょう。

手順⑤気づいたことを書き込む

振り返りで気づいたことは、書き出した支出のそばにどんどん書き込んでいきましょう。満足度を点数にするのもおすすめです。点数の横には、その理由も書き出してみると、価値観の傾向が見えてきますよ。

このように、一つ一つの出費について、満足／不満足の理由をはっきりさせていきましょう。なぜ満足度が低かったのか、しっかりと向き合ってみて。繰り返すことで、だんだんお金の使い方は洗練されてくるはずです。

浪費タイプと貯め体質になるポイント

振り返りを行うことで、浪費の傾向が見えてきます。 満足度が低かった支出は、単なるお店選びの失敗だった可能性もありますが、浪費の可能性も高いです。
次に挙げるタイプを見て、心当たりがあるものが自分の陥りやすい浪費パターン。タイプごとのポイントを意識すると、スマートにお金を使えるようになります！

・「せっかくだから豪華に」タイプ・・・選択肢がいくつかあると、なんとなく一番高いものを選んでしまう傾向があるタイプ。本当に自分はそれを選びたいのか、一呼吸おいて考えるクセをつけましょう。

・「イベント買い」タイプ・・・準備で張り切り過ぎ、浪費するタイプ。1度のイベントのためだけにモノを新調しがち。イベント以外でも、「〇〇を作るために〇〇が必要！」とモノが多くなる人はこのタイプです。今あるモノで対処したり、本当に必要か考えて買うことを心がけましょう。使わなくなったら即売るなどの出口戦略も有効です。

・「おみやげ買いすぎ」タイプ・・・人からどう見られるかを気にして浪費しがちなタイプ。おみやげの贈り先を厳選すると、人付き合いが程よく整理されるかも。日常では、交際費の見直しも効果的です。

・「断れない」タイプ・・・観光地でよくある、「お写真いかがですか？」というサービス。撮ってもらって悪いからと、つい購入してしまうのがこのタイプ。買い物も、勧められるままに買ってしまいがちです。流されず、断る勇気を持つことを心がけて。

・「お得大好き衝動買い」タイプ・・・値下げ商品を見かけると、つい物色して衝動買いしてしまうタイプ。対策としては、買い物リストを作り、リストにないものは買わないルールを徹底することが有効。なるべく買わないことが一番の節約であることを心に留めましょう。

まとめ

たくさんお金を使ってしまった！と、少し憂鬱になりがちなこの時期。しかし、そんな今が貯め体質に変わるチャンスです。

連休の支出には、自分の満足につながるポイントや、浪費の傾向を知るためのヒントがたくさん詰まっています。しっかり振り返ってお金の使い方に向き合うことで、自分にちょうど良いお金の使い方ができるようになってきますよ。

お金と自分に向き合って、楽しくムリなく貯金できるようになりましょう！

松尾千尋

ライター、整理収納アドバイザー。捨てるのが苦手で「詰め込み部屋」だったが、27平米での二人暮らしをきっかけにモノを減らし始め、「人生がモヤモヤするのは、モノゴトを詰め込んでいるせい」と気づく。証券アナリストとして勤務していたが、片付けを主軸に好きなことで生きよう！とキャリア転換。2023年からフリーランスとして、整理収納アドバイザー、暮らし•金融ジャンルのライターして活動中。

instagram： @mer_chip310

「フィットする暮らし」コンテンツ一覧