ATELIER SESSION -blurhms/blurhms rootstock-
2021.11.07
21AW HOMMEで取り扱う様々なブランド。
その中で、顧客に対し真摯に取り組み、
変化と進化を続ける
国内の気鋭達へ取材を行った。
あえて不鮮明にすることで浮かび上がる、
デザイナー村上氏からのメッセージとは?
月曜日は、自分を好きになる服を
-不鮮明にすることで鮮明になるもの-ブランド設立、そしてカスタマーに支持され成長し、紆余曲折経てたどり着く10年という節目。
そこに何かしらのゴールや意義を持たせがちだが、それがすべてにおいて正しいわけではないな、と最近思わせてくれた人物がいる。
「10周年なんですけど、特になにも考えてないんですよ、実は。」
それでいて揺るがない信念のようなものを感じたのは、その当時から今に至るまで、自身に正直だったからなのかもしれない。
それに加え、生み出される商品たちは凝ったディテールや素材使いではなく、使っていくうちに"不鮮明から鮮明になること"が意図されているかのような、自己発見による驚きと使い込まれることでの信頼が生まれていく仕組みになっている。
だからこそ使っていけばわかる、が一番いいと思っていて、それが少しでも手助けになればいいな、ぐらいなんです。無理して謳う必要性はないのが、洋服本来の良さでもあるなと。」
少しでも、と付け加えるのがとても村上氏らしい。
「着心地、丁寧さ、程よいリラックス感と使いやすさ」というblurhmsを形成する要素と纏う空気、そして当日は雨ということもあり、アトリエ取材はとても静かに、柔らかな流れの中で行われた。