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【bonjour records recommend】#24

2026.10.08

bonjour recordsによるMUSICレコメンドTOP5

ジャンル、国籍を問わず良いものをセレクトし発信するbonjour recordsより、レコードからレコメンド商品を選定。

レコードカテゴリーは新譜・旧譜問わずリイシュー盤まで、幅広い品揃えの中からおすすめの一枚をTOP5形式でご紹介。

MUSIC

👑 No.1
V.A.
Endangered Species Vol. 2
¥3,850(税込)


Dark Entriesによる、「絶滅したと思われていた」レアなItalo、minimal synth、EBM、DIY電子音楽を発掘し、アナログ盤として保存するという企画の第2弾。

「絶滅危惧種」と題された今作は、80年代のニューウェーブ、シンセ、インダストリアルという巨大な生態系の、脇道の風変わりで奇妙な生き物を標本にしている。とはいえ単なる珍品集ではなく、A-1のPalazzo di Danza(パラッツォ・ディ・ダンザ)の「Play That Song For Me」はスリンキーなベースラインを中心にした洗練されたGerman-Italoで、華やかでありながら地下室っぽさが怪しい。続くOlga Vosconyan(オルガ・ヴォスコニャン)の「Cars (Video Version 89)」は元々自動車のコマーシャル用に録音された曲で、未来的な車の為に制作された80年代のレトロフューチャーを感じる。それらの雑多で一聴して統一性のない曲らが収録された今作は、80年代地下電子音楽の地図であり、改めて現代に新鮮さを与えている。

👑 No.2
Lusine
Melting Days
¥6,000(税込)


シアトル出身のJeff McIlwain(ジェフ・マキルウェイン)ことLusine(ルシーン)の通算10作目のアルバム。

前作『Long Light』から一転し、今作は削ぎ落したミニマルさを感じる作風で、楽曲同士の境界が曖昧になるほど統一感が強く、一曲単位よりアルバム全体を通して聴くことで真価を発揮する構成。しかしながら随所に現れるリズムの揺らぎや低域のグルーヴは身体性を保っており、これまでの長いキャリアと経験がなせる技で、静寂と推進力のバランスの妙技が光る。90年代末からIDM、アンビエント、テクノ、ミニマル、エレクトロニカを横断しながら一貫性を保ちつつ、尽きることのない探求心が結実した一枚。

👑 No.3
Osees
OFF COURSE
¥5,900(税込)


1997年にサンフランシスコで結成されたガレージサイケデリックバンドでThe Oh Sees、Thee Oh Sees、Oh Sees、Oseesとバンド名と編成を変え続けてきた現Osees(オーシーズ)のアルバム作品。

2000年代以降メタル、ハードコア、シンセパンク、プログなどを衝動的に融合させてきた彼らだが、今作は原点回帰的にひたすらジャムセッションを繰り返し、テープを家に持ち帰り編集、スタジオに戻ってライブで録音、そののちヴォーカル録音して仕上げ、という手法をとったそう。曲を書くというよりも演奏することによって曲を発見することに重きを置き、プレイヤー自体にもその演奏がどこへ向かうのかが完全にはわからない余地を残している。またギター中心というよりはベースとドラマーによる推進力はクラウトロックやファンク的な低音、サイケデリックロックを思わせるオルガンなどが溶け合い境界があいまいになることで一つのリズムマシンのようになり、まるでサイケデリックなダンスミュージックのようなムードさえ感じる。ジャムセッションを繰り返し、音を鳴らすことで何かが起こることを見つけていくそのプロセス、そしてその瞬間そのものを聞かせる作品である。

👑 No.4
Slim Levy
Snippet Sounds
¥5,500(税込)


フランス・ストラスブールを拠点とするベーシスト、キーボーディスト、プロデューサー、Slim Levy(スリム・レヴィ)による Jahtariからリリースのダブアルバム。

Lee “Scratch” Perry(リー・"スクラッチ"・ペリー)の最晩年のツアーでベースを弾いていたことでも知られる彼の正式なヴァイナルデビューである今作。子供向けのトイ・シンセサイザー、古い電子楽器、メロディカなどを使い、Lee “Scratch” Perryの『Dub Revolution』における斬新なミキシングデスク処理にインスパイアされながら、タイトルにも表れているThe Beach Boys(ザ・ビーチボーイズ)の『Pet Sounds』の音楽性が注入されている。簡素でチープな機材を使い、ざらついた手作り感のあるサウンドはサイケデリックでユーモラス、コズミックな音のいたずらが、実に安っぽくてものすごくダブである。

👑 No.5
Sheriff Lindo & The Hammer
Ten Dubs That Shook The World
¥3,850(税込)


Sheriff Lindo(シェリフ・リンド)ことAnthony Maher(アンソニー・マハー)による1988年のオーストラリア産宅録ダブ作品のリプレス盤。

非ジャマイカン・ルーツ・ダブの金字塔として輝く今作は「DUB」という手法が音楽ジャンルとして自律した以降のDUB作品の原型となる歴史的重要作。King Tubby(キング・タビー)やLee “Scratch” Perry(リー・"スクラッチ"・ペリー)以降ダブにポストパンク、エクスペリメンタル、インダストリアル的感覚が混ざり合い、実に個性あふれる仕上がりに。ベースは太く、ドラムは無機質、そこへエコー、リヴァーブ、ノイズ、シンセなどが大量に投入され、、乾いていて、不穏で、妙にSFなストレンジさを感じる。DIY電子音楽としても聴ける、低音とエコーとノイズの異様な空間世界である。