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【bonjour records recommend】#15

2026.07.29

bonjour recordsによるMUSICレコメンドTOP5

ジャンル、国籍を問わず良いものをセレクトし発信するbonjour recordsより、レコードからレコメンド商品を選定。

レコードカテゴリーは新譜・旧譜問わずリイシュー盤まで、幅広い品揃えの中からおすすめの一枚をTOP5形式でご紹介。

MUSIC

👑 No.1
Angine De Poitrine
Vol. I
¥7,920(税込)


カナダ・ケベック出身の覆面バンド、Angine de Poitrine(アンジーヌ・ドゥ・ポワトリーヌ)が2024年に自主制作で発表したデビューアルバム。

2026年のフジロックフェスティバル出演で話題の彼等、アシッドテクノ、ディスコ、ロックをルーツとし、自身で「Mantra-Rock Dada Pythago-Cubiste」と称し、微分音ギター、自作楽器、ループステーション、不規則拍子を駆使。複雑な構築ながら独特の旋律とミニマルに反復するリフが体を動かし、儀式的でありダンサブルでもあるサウンドを奏で、ロックの原初的な高揚感と唯一無二の世界観が最初に結晶化した記念碑的作品。

👑 No.2
ill peach
EAVESDROPPING(Red Vinyl)
¥7,700(税込)


シンガーのJess Carte(ジェス・カーテ)と、プロデューサーのPat Morrissey(パット・モリシー)によるデュオIll Peach(イル・ピーチ)によるセカンドアルバム。

SZA(シーザ)やWeezer(ウィーザー)、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)などの楽曲制作・プロデュースに裏方として関わってきた二人。2019年から自身のリリースのためにIll Peachを結成、活動を本格化してきた。今作は前作のポップさと実験性をさらに一歩進め、Jessの個人的な喪失(2024年の父親の逝去)からのカタルシスや、人間関係の生々しい断片を詰め込んだ全10曲構成、エモーショナルに、時に脱力しながら歌い上げるヴォーカル、オルタナティブロック、ローファイ、ハイパーポップ、メインストリームポップなどを大胆にミックスし、カラフルでジャンルレス、予測不能なサウンドがアルバムを彩る。ポップでありながら型破り、一筋縄ではいかないアレンジの罠がそこかしこに仕掛けられた彼らのキャリアにとっての転換点でもある。

👑 No.3
Che Noir & The Other Guys
No Validation
¥7,480(税込)


バッファロー出身のラッパー、プロデューサーChe Noir(シェ・ノワール)とプロダクションデュオThe Other Guys(ジ・アザー・ガイズ)によるコラボレーションプロジェクト。

タイトルが示すように他者の承認や賞賛を必要としない自己肯定を中心としたテーマに自己反省、レガシー、成長、自己価値を、深くも緻密なフロウで展開するChe Noirの鋭いリリックと、90's East Coast ヒップホップをルーツにしたソウルフルでアナログ感のあるビートが絶妙に混ざり、黄金期と現在のクリエイティビティ双方を感じられる。また客演陣も豪華で、Skyzoo(スカイズー)、Ransom(ランサム)、Smoke DZA(スモーク・ディーザ)などを含む多様なライムスタイルを持つアーティストがアルバムを支える。伝統的な文脈を踏襲しつつ、自身の内省に深く切り込んだリリカルな一枚。

👑 No.4
V.A.
Kaiso Power: Sound Revolution in Trinidad 1970-1980
¥5,940(税込)


トリニダード・トバゴの70年代カリプソ・ソカの変革期をまとめたコンピレーション作品。

陽気なリゾートBGMとして消費されがちなカリプソだが、今作では政治・ストリート・サウンドシステム文化と結びついた“革命の音楽”として提示。Hugo Mendez(ヒューゴ・メンデス)とEmmanuel Bonne(エマニュエル・ボネ)によって監修され、単なるレアグルーヴ集ではなく、歴史的文脈に根差して編集されている。タイトルにもあるKaisoとはトリニダードの伝統的カリプソ文化を指す言葉で、70年代トリニダードではアメリカンファンク、ソウル、ジャズ、アフロ、そしてサウンドシステム文化と混ざり合うことでソカへと変化していった。つまり本作はその過渡期にあたる部分を切り取っている。太い低音、フィジカルなリズム、ラフな録音体制、アフロビートにも通じる風刺、政治批評、ゴシップ的歌詞など、当時の空気感をそのまま感じさせる雑味も本作の持ち味の一つであり、ダンスミュージックの非欧米の歴史を紐解く一枚。

👑 No.5
Gitkin
Where the South Winds Wail
¥5,500(税込)


WonderwheelのPimps Of Joytime(ピンプス・オブ・ジョイタイム)の中心メンバーBrian J Gitkin(ブライアン・J・ギトキン)によるソロプロジェクトGitkin(ギトキン)による5枚目のアルバムである今作。

これまでの作品が世界各地のリズムを巡るロードムービーのようなものであったならば、今作は最もニューオーリンズ的であり、「未知の過去との交信」のような作品であるという。サーフギター、ブルース、エキゾチカ、サイケデリッククンビアを混ぜ合わせながら、街の湿潤なスーフィズムに深くしみ込み、まるで湿度の高い蒸し暑い深夜のニューオーリンズを歩いているかのような感覚を覚える。旅の終わりを思わせる、世界を放浪したサイケデリアがニューオーリンズに帰ってきたかのようだ。