新しいキレイと出合うために。

NEW!

【bonjour records recommend 3】#8

2025.10.15

bonjour recordsによるMUSIC/BOOKレコメンドTOP3

ジャンル、国籍を問わず良いものをセレクトし発信するbonjour recordsより、レコード・CD・BOOKからレコメンド商品を選定。

レコード・CDカテゴリーは新譜・旧譜問わずリイシュー盤まで、BOOKカテゴリーは雑誌、写真集、アートブックなど幅広い品揃えの中からおすすめの一枚/一冊をTOP3形式でご紹介。

MUSIC

👑 No.1
CA7RIEL & Paco Amoroso/カトリエル&パコ・アモロソ
PAPOTA
¥7,040(税込)


2024年にはTiny Desk、2025年にはFUJI ROCK出演を果たし、幼馴染二人組によるヒップホップ、ファンク、ソウル、トラップなど多彩な音楽ジャンルを自在に融合させた独自のサウンド、エネルギー溢れる自由奔放なパフォーマンスで世界中にファン拡大中の要注目ユニット、まさに昇り龍な活躍を魅せるアルゼンチン出身の異端児ポップ・デュオ=CA7RIEL & Paco Amoroso(カトリエル&パコ・アモロソ)の最新作。

タイトル『PAPOTA』はアルゼンチンのスラングで「強い男」や「マッチョ」、「筋肉をつけるためのサプリメント」を指す言葉で、「筋肉的な・強さの象徴性」として、成功への圧力・音楽業界の見せかけ・期待と実際とのギャップを風刺しつつ、、とはいえ『ズーランダー』のようなアホさを表現していると語る。今作はTiny Deskで演奏された曲のアレンジ版を含む音源と共に、新曲を織り交ぜた内容となっており、新曲構成のA面はストーリーとして見立てられ、ライブ音源のB面は聴者への期待に応えるような仕上がり。

👑 No.2
NO NATION & FFF/ノー・ネイション&FFF
MASSIV 14
¥3,850(税込)

Bristolを拠点とするDJ兼プロデューサーNo Nation(ノー・ネイション)とCoco Bryce(ココ・ブライス)らと活動を共にするオランダのジャングリストFFFによるコラボEP。Coco BryceのレーベルMYOR MASSIVから14番目のリリース作品で、地を這う重低音ベースにガナり声サンプルで圧強めA1.「Jailhouserock」、女性ヴォーカルと乱れ打ちビートが90'sドラムンベースの色濃いA2.「A Minor Moments」、ドラッギーなジャングルテクノB2.「Vegan Librarian」など4曲を収録。

👑 No.3
David Byrne/デイヴィッド・バーン
Who Is The Sky?
¥4,950(税込)

Talking Heads(トーキング・ヘッズ)のリーダーとして知られるDavid Byrne(デイヴィッド・バーン)が2018年の『American Utopia』以来7年ぶりとなるニューアルバムをMatador Recordsよりリリース。彼にとって昨今の盟友であるSaint Vincent(セイント・ヴィンセント)やThe Smile(ザ・スマイル)のTom Skinner(トム・スキナー)などが参加メンバーに軒を連ね、ニューヨークを拠点とする室内楽アンサンブルGhost Train Orchestra(ゴースト・トレイン・オーケストラ)が全12曲のアレンジを担当。彼曰く、今作にはこれまで以上にストーリー性のある楽曲が多く含まれているそうで、いずれも「個人的な体験に基づいたミニ・ストーリー」のような構成になっているという。彼は今作を通じて人と人とのつながり、そして混沌とした世界の中における社会的な連帯の可能性を追い求めており、今作を聴くすべての人が自己という「牢獄」を抜け出し超越するための試みである、と語る。

BOOK

👑 No.1
Bruce Weber/ブルース・ウェーバー
My Education
¥28,270(税込)


現代を代表する写真家・イメージメーカーBruce Weber(ブルース・ウェーバー)の生涯、作品、そして創作の軌跡を鮮やかに描き出す写真集。彼の最も象徴的な作品群に加え、未発表作品やあまり知られていない作品を含む564ページ500点以上の写真を収録し、彼の作品を深く探求。本書は単純な時系列ではなく、テーマ別に構成されており、家族、創造性、身体性、ヒューマニズム、セクシュアリティ、表現といった重要な概念が、ウェーバーの生涯にわたる好奇心をどのように刺激してきたかを反映しており、このアプローチは、彼の写真の進化を比類のない視点で捉えている。Vogue、GQ、W Magazine、Vanity Fairなどの主要なファッション雑誌に掲載されたファッション写真とポートレート、また、珍しい編集セレクションや、これまで発表されていなかったルポルタージュ写真も収録し、Charles Bukowski(チャールズ・ブコウスキー)、Rupert Brooke(ルパート・ブルック)、John Steinbeck(ジョン・スタインベック)など数多くの作家による個人的な物語や文章を挿入し、ウェーバー自身の回想やアネクドートも収められている。

👑 No.2
Larry Clark/ラリー・クラーク
CALLED HOME
¥4,180(税込)


映画監督、フォトグラファーとして名を馳せるLarry Clark(ラリー・クラーク)による、1995年公開『THE KIDS』の制作期間である1992年から1995年の間にニューヨークで撮影した写真のアーカイブから作られた一冊。彼がロウアーマンハッタンを歩き、街中、そしてWashington Square Parkでスケートしている少年たちに声を掛け、自宅に招きピザを一緒に食らいながら語らい、何年も一緒に過ごすことで映画製作につながったというその彼等、Leo Fitz Patrick(レオ・フィッツ・パトリック)、Chloe Sevigny(クロエ・セヴィニー)はじめ惜しくも早逝したZOO YORKのライダー、Supremeのオリジナルメンバーとして知られるHarold Hunter(ハロルド・ハンター)、Justin Pierce(ジャスティン・ピアース)、HUFの創設者Keith Hufnagel(キース・ハフナゲル)らの在りし日のストリートコーナーの群像を捉えている。

No.3
Wolfgang Tillmans/ヴォルフガングティルマンス
NOTHING COULD HAVE PREPARED US EVERYTHING COULD HAVE PREPARED
¥9,350(税込)


2000年にターナー賞を受賞したことでも知られるドイツ出身の写真家Wolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)による2025年6月から9月にかけてポンピドゥーセンターで開催されている展覧会に伴い刊行された作品集。

2025年9月末から改修工事により5年間へ移管するポンピドゥーセンターの閉館前の最終プログラムとして企画された展覧会であり、同センターがWolfgang TillmansにCarte Blanche=全権委任を与えたことで、同センターの2階にある公共情報図書館の約6,000m?全体を使用して作品を展覧。図書館の設備や音楽などを巻き込みながら、総合芸術家である作者の写真、映像、音楽、テキストなどを用いた実験的インスタレーションを実施。本書はそのプロジェクトの記録であり、作品の写真と展覧会の写真を多数収録しそれを交互に掲載することで、作者が本来図書館であるこの場所を作品展示の場として用いることで如何に自身の空間としたかを示している。