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【Richardson/リチャードソン】23AW Collection Drop2 "佐伯俊男"

2023.10.17

  • Richardson
  • bonjour records

クリエイティブディレクターのアンドリュー・リチャードソンによりアート、セックス、カルチャーを探求する過激なインディペンデントマガジンとしてスタートしたRichardson(リチャードソン)。1998年の設立以来、リチャードソンはコンテンポラリーカルチャーの端に存在するソフィスティケーションを追求し、2003年、SupremeとコラボレーションしたTシャツをきっかけに、本格的にアパレルラインを立ち上げる。 現在はアートとクラフトマンシップを通して若者の意識に訴えかける、という雑誌と同様の方法を用いてデザインされたアパレルとアクセサリーを提供。レディースでもメンズでもない、ユニセックスを好むコンシューマーに向けて、デニム、スウェット、Tシャツ、ワークウェア、アウターウェア、アクセサリーを展開。挑発的でありながらも洗練された世界観を表現する次世代の為の、雑誌でありアパレルコレクションを作り続けている。

10/20(金)よりBonjour Recordsにて2023AW Collection Drop2が発売開始。

今作は日本の画家、イラストレーターであり、官能とグロテスク・ユーモアとホラーを独自の感覚で同居させ、「現代の春画師」として名を馳せた故・佐伯俊男氏とのコラボレーションコレクション。彼を象徴するアートワークを落とし込んだTシャツ、スウェット・フーディー、ニットなどが登場。

是非この機会にご覧くださいませ。

佐伯俊男(さえきとしお)

1945年宮崎県に生まれ、4歳で大阪に移住した折に隣家の縁側の壁に落描きをしたところ、当家主人にその落描きを褒められたことをきっかけに絵画を志すこととなった。1969年から東京で活動を開始するや、4畳半から生み出された特異で異質な画風は時の才人たち、「天井桟敷」主催で詩人・歌人である「現代の啄木」「言葉の錬金術師」「アングラ演劇四天王」寺山修司や、小説家で日本におけるシュルレアリスム研究家の第一人者としても知られる澁澤龍彦らの激励を受け、上京翌年の1970年に週刊誌『平凡パンチ』にてデビュー。『佐伯俊男画集』を処女出版、出版界中心に国内外で活動した。

ポップアートや大衆文化、江戸の浮世絵などを自身の美学で織り交ぜ、エロス・ユーモア・ホラー・グロテスクなど様々な要素を作品に投影し、極彩色な世界観を展開。浮世絵のように自身が「絵師」として絵を描き、色を指定して「刷り師」がそれに沿って作品を刷るという独自の手法「チント印刷」をスタイルとし、これにより色と線による平面を強調したオリジナルな作風を打ち立てた。作品は極めて日本的なモチーフや設定且つ過激な表現ながら、既成概念や既存の価値観を破壊し、覗き見る者に隠された自身の本質を垣間見させる、目が離せない魅力を持っている。

1972年にはJohn Lenon(ジョン・レノン)&Yoko Ono(オノ・ヨーコ)のアルバム『Some Time In New York City』のジャケット内使用、Incubus(インキュバス)のステージ垂れ幕監修、山下洋輔トリオのコンサートポスターなど、ミュージシャンやアーティストからの支持も厚く、「ジャパニーズ・エロティカのゴッドファーザー」「エロティック・エンジニア」として名高い。2020年にはSupreme(シュプリーム)にてコラボレーションを果たし、アート界はもちろん、近年のストリートブランドや若い世代からの注目も集めている。

2018年に渋谷のギャラリーナンヅカ(NANZUKA)で開催された最大規模の個展「雲然」を生前最後に、2019年に惜しまれつつも74歳の生涯に幕を閉じた。