NEW LIFE, NEW ME vol.03生活に取り入れたいSDGsなグッズ
2023.04.14
毎日、くり返し使う生活必需品。「地球環境を考えたら使いたくない」という後ろめたさなしに、SDGsなコンセプトや製造過程に共感でき、気持ち良く付き合えるプロダクトを選べたら良いですよね。Life&Beauty by JUN ONLINEのラインナップから、キッチンや洗面所、バスルーム、ベッドルームで役立つアイテムをSDGsの観点でチョイス。おすすめの理由とともにご紹介します。
毎日手にとるキッチン小物を“繰り返し使える”ものにチェンジ
キッチンで気になる「パッケージやボトルのプラスチックゴミ」や「食器用洗剤の界面活性剤の流出」。有限な資源である石油を原料にしたプラスチックは、マイクロプラスチックとなり海に流出することでの生態系を含めた海洋環境の汚染、廃棄されたゴミによる景観の悪化、有害物質が流出する心配もあります。また、石油系の原料由来の合成界面活性剤は、河川の汚染や人体へ悪影響の恐れがあるとも指摘されています。
〈THE COLD PROCESS(ザ・コールドプロセス)〉の
キッチンソープ
は、合成界面活性剤と保存料、防腐剤不使用で、さらに成分もココナッツオイルなど天然由来の成分だけで作られており、有害物質が流出する心配からも解放されます。固形石鹸なので、過剰な量の洗剤を河川に流すこともなく、プラスチックゴミもほとんど発生しません。
洗い物や掃除など、なにかと消費が激しいスポンジ。合成繊維だと、マイクロプラスチックとなり海洋汚染につながる可能性が。〈Le Chene & le Roseau(ル・シェンヌ・エ・ル・ロゾー)〉の
ベジタブルスポンジ
は、再生木材からつくられたセルロースが主原料。セルロースは破棄されても生分解され、焼却処分の際に有害ガスが出ない素材です。パッケージはリサイクルフィルムを使用しています。
悩ましいのが、食べ物の保存方法。使い捨てのラップは手軽ですが、燃やした時のダイオキシンの発生、ゴミ処理が正しくされないとマイクロプラスチックとして海洋汚染につながる懸念が。解決するためには〈SUSTOMi〉の
ミツロウフードラップ
の使用を。オーガニック蜜蝋製で、手洗いでケアをすれば繰り返し使用できゴミを削減することができます。熱いものや、生肉、油物には不向きなので、保存容器と併せて使うのがおすすめ。
コーヒーショップやファーストフード店でも、紙ストローへ移行されてきていますが、〈Cali Woods(カリウッズ)〉の
ストロー
は金属製。口当たりはプラスチック製のストローよりも良く、洗えば何度でも使えます。洗浄用のケアブラシ、携帯のコットンバック付き。もちろんパッケージは、リサイクルペーパー製です。普段のお出かけやアウトドアシーン、もちろん家庭でも、ゴミの削減やプラ製ストローの環境汚染の意識向上のために使い続けたいスタイリッシュなストローです。
歯ブラシやフロスにマグ、今までの“当たり前”を変えてみる
毎日使う洗面所まわりのアイテムこそ、環境への影響はちりも積もれば大きいもの。サステナブルな観点で生まれたアイテムを選択すれば、プラゴミを出さずとも衛生面や清潔感は徹底できるはず。
歯ブラシひとつでも、包装は可燃ゴミ、歯ブラシは不燃ゴミのものが多く、たくさんのゴミが。〈HYDRO PHIL(ハイドロフィル)〉のパッケージは全てリサイクルペーパー製。トゥースブラシ、
インターデンタルスティック
のブラシ部分は植物由来のナイロンで、
デンタルフロスピックス
は、オーガニックコットンを使用。もちろん、うがい用の
コップ
もセルロース由来の素材です。石油やプラスチックフリーを徹底し、プラゴミを出す罪悪感から解放してくれる、デンタルケアが可能です。
「肌、髪、心、地球、すべてを守る」がコンセプトのトータルケアブランド〈O skin&hair(オースキンアンドヘア)〉にも、環境に配慮した
トゥースブラシ
が。持ち手は竹製で、ブラシ部分はサステナブルファブリックを使用。ブラック、ホワイトの2本セットで、紙製のボックスに入っています。また、アルミ製の
トゥースブラシスタンド
も展開。自然環境に優しい歯ブラシを使い続けるモチベーションをアップしてくれそうなおしゃれなアイテムです。
パンデミックで意識が高まった、ハンドケアアイテム。〈Pelegrims(ペレグリムズ)〉はワイナリーとのパートナーシップを築き、ワインの醸造の行程で出るブドウ果皮や種などの廃棄物をアップサイクルしてプロダクト開発を行っています。ラボではグリーンエネルギーを使い、水資源の循環利用も行う徹底ぶり。動物実験を行わないクルエルティフリーもかかげています。毎日使う
ハンドクリーム
と
ハンドクレンザー
は、産業廃棄物をアップサイクルしたサステナブルなアイテムを選びましょう。
液体石鹸から固形石鹸にチェンジ!プラスチックゴミをなくすためにできること
私たちの生活に、石鹸や洗剤の存在は不可欠。液体洗剤が人気ですが、プラスチックボトルに入っていることが多いのも事実です。詰め替え用を購入するアイデアもありますが、今注目したいのは固形石鹸というチョイス。
〈THE COLD PROCESS〉の固形石鹸はフェイス、ボディ用も展開しています。コールドプレス製法で、天然成分植物性オイルが本来備えている保湿成分「グリセリン」のうるおい効果や香りを高い次元でキープ。
フェイスソープ
は4種類で、
ボディソープ
は2種類。成分によって効能もそれぞれ。石鹸1つにつき、1日1回の使用で、約2、3ヶ月もつのも嬉しい。使い切ってもプラゴミが出ず、過剰な洗剤が河川へ流出する心配もなくなります。このすっきり感は癖になりそうです。
〈LA CORVETTE(ラ・コルベット)〉は、南フランスが誇るサボン・ド・マルセイユを展開する、歴史あるブランド。
ソープチップス
は、天然由来成分100%のフレーク状の洗濯用石鹸です。パームヤシ由来の純石けん分で、着色料や香料は不使用。洗濯機にも手洗いにも対応でき、天然繊維にも合成繊維にも使えます。優しい洗い上がり、香りのフラットさ、さらに古来からの成分で地球環境に負担をかけない。化学合成洗剤では実現できない爽やかさが魅力です。
安らぎとインスピレーションを与えてくれる香り系アイテムもサステナブルに
瞑想やヨガ、眠る前や目覚めたときに使う人が増え、人気が定着した香りのアイテム。自らの心身の健康のためだけでなく、自然環境にもいい影響があるものを選んで、ポジティブでクリーンなマインドセットを手に入れましょう。
日本に根付く香りの歴史や文化を尊び、「人や環境とともに循環してゆくプロダクト」がコンセプトの〈wa/ter(ウォーター)〉。
お香
は、どれも100%植物由来の成分で構成され、1日の過ごし方に合わせてジェンダーレスな香りを楽しめます。また、時代の変遷とともに使用されなくなったブラウン管テレビのディスプレイガラスや蛍光灯のガラスを用いた、
インセンススタンド
も。すべてハンドメイドで作られ、お部屋のムードに合わせて選びたい2サイズ展開。心を落ち着かせたいときや元気が欲しいときに、癒しとなってくれるでしょう。
ウェルネスに香りが役立つと、アロマセラピーや香水学をもとに考案された、ロンドン発〈ELM RD.(エルムロード)〉のフレグランスアイテム。ピュアエッセンシャルオイルを使用し、ナチュラル、ヴィーガン、クルエルティフリーの処方で作られています。心身を癒す香りでお部屋の中を満たすなら、
リードディフューザー
がオススメ。再利用可能なガラスを使用し、有害物質を含まず、耐久性と耐熱性に優れたアイテムです。
ホームフレグランス
は、シーンによって香りを使い分けができるのが魅力。いずれもパッケージは、再生紙パルプにマスタードフラワーの種をミックス。土に還すとマスタードフラワーが栽培できる、楽しい仕掛けもあるプロダクトです。
インドの寝具用生地をおしゃれにアップサイクル
バッグも作り手のフィロソフィーや、素材のバッグストーリーがあるものを選びたい。環境に負担をかけないアイテムで、ギルティーフリーでファッションを楽しんでみては。
〈PUEBCO(プエブコ)〉は商品の7割は古材を活用し、アウトドグッズから家具、ファッションアイテムまで様々なプロダクトを提案しています。
ヘルメットバッグ
は、インドで寝具用として流通しているリサイクル生地にキルティング加工を施しアップサイクルしたバッグ。表面にマジックテープで止めるポケットが2つ、メインの収納はジップで締めるタイプで、ショッピングのときのエコバッグやジムバッグなど、いろいろな場面で活躍します。華やかなプリントと古い生地のやわらかな風合いで、ファッショナブルに使えるアイテムです。
日々の消費行動こそ、SDGsに貢献できる身近なアクション。あまり難しく考えすぎず、スタイリッシュなプロダクトとの出合い、ライフスタイルやファッション的な楽しみを見つけながら、ハッピーに取り組んでいきましょう。
PHOTO: SOICHI ISHIDA
TEXT: AIKA KAWADA
エディター AIKA
大学卒業後、語学と服飾デザインを学びにパリへ。バイトで始めた編集・ライターが本業になり、ファッションやビューティを中心に執筆。週末は映画とビオワイン、パンがあれば幸せ。瞑想とアーユルヴェーダが気になる。