-Extra edition-【Small Talk】Community for you.
2022.11.25
small talkは、「M(ムウ)」が発信するちょっとしたお話。例えばブランドの物語や物づくりの背景や関わる人々、私たちの身近なことから広く視野を広げていけるようにーー。
今回は11月3日、4日、5日に開催したWINTER POPUPの様子をレポート。「Enjoy your style with people.」というテーマの通り、「M」のアイテムを中心に、ブレンドティーの専門店「uRn.cAi&TeA」とヴィンテージクローズを扱う「EWER」が集い、一つのコミュニティーを作るイベントとなりました。それぞれに共通している「自由な感性で表現を楽しむ」という思いについて聞きました。
WINTER POPUPでは、「M」のオリジナルアイテムとセレクトアイテム、そしてヴィンテージを自由にミックスしたスタイリングが会場に散りばめられていた。ニットに重ねるニット、アウターの上に羽織るシャツ・・・、それはルールや固定概念から離れて自分らしく自由にファッションを楽しもうという「M」からのメッセージでもある。来場した人々も、手にとったアイテムに思い思いのスタイリングを施して楽しんだ様子だ。
会場では「uRn.cAi&TeA」のブレンドティーも振る舞われた。この日のために用意されたのは、紅茶や日本茶と、花やフルーツ、ハーブやスパイスが調合されたオリジナリティー溢れる6種類。自由にミックスされたフレーバーには、どこか「M」のスタイリングとも通じるものを感じた。ひと口飲んだだけで香りと味わいが複雑に広がり、体がじんわりと温まり、心までほぐれていくようだった。
「uRn.cAi&TeA」は、2019年にオープンした恵比寿に店舗を構えるカフェ。2階建ての店内には大きな窓から明るい光が差し込み、ブレンドティーや人気のオリジナルチャイのスパイスの香りが漂っている。ディレクターの宮田文太郎さんは、もともとファッションの仕事に就いていたのだそう。宮田さんがコーヒーが飲めなかったことをきっかけに、「コーヒーが飲めない人にも、ティータイムの選択肢を」という思いでティーショップをオープンさせた。
「店名の”uRn”は、壺という意味。壺は道具としてはもちろん、美術品としても愛でられるなど様々な側面があります。それは人間も同じですよね。お茶やチャイを通して、自分自身の多様性と向き合う時間を作ってほしいという思いを込めて店名を冠しました」
宮田さんが店名に込めた思いの通り、会場ではブレンドティーを片手に多様な人が思い思いの時間を過ごしていた。
今回は古い物を中心にジャンルレスなセレクトで支持を集める「EWER」も参加。大人の女性が気負いなく着られる上品で上質なヴィンテージクローズは、ヨーロッパなどで買い付けてきたもの。気温が下がり始めているこの頃、多くの人がアウターを手にとっていた。
「ファッションへの愛を感じる素敵な人たちが多く来場していて、自分自身も楽しく接客させていただきました」と話してくれたのは、店主・吉川和彦さんだ。
「幼い頃から服が好きで、大学時代からドメスティックブランドに勤めていました。スタイリストアシスタントを経て、古着屋をやるべく買い付けのためにロンドンへ。そうやって買い付けてきたものをイベントで出店して売るようになり、2019年の冬に学芸大学で実店舗をオープンさせました。大人の女性の選択肢にヴィンテージを入れて、よりスタイリングの幅を広げてファッションを楽しんでほしい。そう思って、素材の質の高いものや洗練されたデザインのものをラインナップしています」
ブレンドティーやヴィンテージ、そして「M」のPOPUPの定番ともなったKANSAI NOGUCHIの器や世界中から集められたオブジェ、デニムの上に配されたヴィンテージのジュエリー。それぞれ作られた年代や国もバラバラだからこそ、組み合わせることで生まれる新しい表情がある。今回は新しいコーディネートはもちろん、複数の店が組み合わさって生まれるコミュニティーも楽しんでいただけるポップアップとなった。
ブランドローンチからポップアップを重ね、ファッションからライフスタイルまで、オリジナルの価値観で好きなものを集めてきた「M」。ブランドが発信するメッセージに共感や興味を持ってくれた人々が出店し、足を運び、コミュニティーができあがっていく。イベントを重ねるごとに、そんなリアルな輪が少しずつ着実に広がっているのが感じられる。これから先も自由な感覚で様々な楽しみを共有する場が用意されているので、ぜひ足を運んでみてほしい。