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ゴルフ場は、自然を破壊しているのか?「たかはら里山の集い」にて

2022.08.01

  • JUN&ROPÉ

「SDG’sとゴルフ」を考えたときに、生涯スポーツであるゴルフは、目標3の「すべての人に健康と福祉を」に貢献できるものであるという一方、自然と共生しているスポーツであるが故に、目標15の「陸の豊かさを守ろう」という点で、自然を破壊する側面を持ち合わせているのでは…?という疑問も浮かんできます。

ゴルフ場は、自然を破壊しているのか?
森林を切り開き、コースのメンテナンスの為に農薬を使い、自然を破壊しているゴルフコースでプレーを楽しむことは、SDG‘sの活動とはかけ離れたネガティブなイメージのスポーツなのではないか?

今回は、この問いの答えとなる本をご紹介したいと思います。

ゴルフ場に自然はあるのか?つくられた「里山」の真実

著者:森林ジャナリスト 田中淳夫

この本の中には、【森や林は、人が手を入れず放置していると、徐々に疲弊して荒れてしまい、自然環境としては豊かとは言えなくなってくる。「里山」とは、人の手によって、適度に間伐などの手入れをすることで、豊かな自然が維持できるようになっている。豊かな自然とは、季節ごとに多様な植物が育ち、生態系に準じた生き物が生きていける環境があること。そして、人の手によって作られたゴルフコースは、「里山」として機能している。】ということが書かれています。

たしかにゴルフ場には、春、夏、秋と、季節ごとに、素晴らしい景観が見れたり、カブトムシやクワガタといった小さな昆虫から、鹿や猿、珍しい鳥などが生息しています。ゴルフ場には自然がいっぱいあるのです!!

この本を紹介してもらって読んだ後、昨年の11月、この著書の田中さんのスぺシャル講演を聞けるイベントが開催されることになり、開催場所のロペ倶楽部に行ってきました!

「たかはら里山の集い」

~塩谷町、ロペ倶楽部、くまの木里山応援団との包括連携締結記念~

この会は、田中氏の講演の他、コナラ苗の植樹の体験、里山の保全活動を実施している「くまの木里山応援団」の団長、塩谷町の町長、ロペ倶楽部支配人3者のパネルディスカッション、など、里山について考えるイベントとなりました。

植樹は、少し間隔をあけて植えます。育った後に、程度に太陽の光が入り、豊かな自然が維持できるそうです。パネルディスカッションでは、ゴルフ場の自然についての話になり、森林ジャーナリストの田中によると、「ラフの草をもう少し整備しないで残しておくと、より豊かな自然が残った里山になるんですよ。」とのことでしたが、「これ以上ラフが深くなるとボールが見つからない、進行が遅れるなど、プレーに支障をきたしてしまう。」と、ロペ倶楽部の支配人も間に挟まれて、思わず苦笑いする場面もありました。

自然破壊をしているのでは?と思われていたゴルフ場が、逆に立派な「里山」として機能しているとは。。。ゴルフ場も捨てたもんじゃないですね!!

これからも誇りを持ってゴルフを愛し、大事に大事にゴルフ場を使っていきたいと思いました。