STAFF PRODUCE ITEM 2020 SPRING/SUMMER

2020.02.03

お客様とつねに寄り添いファッションを提案するショップスタッフ。そのスタッフが、様々なトレンドやシーズンのスタイル、お客様の声をもとに企画立案を行っている「STAFF PRODUCE ITEM」の新作が2月7日(金)より発売。
お客様との距離がもっとも近い存在だからこそできるこの企画は、どのような想い・経緯で生み出されているのか。企画立案から商品制作まで、すべてに携わった関西ショップスタッフへインタビューを行った。

[対談スタッフ]
LEFT:大北 和正(ルクア大阪 HOMME店)
CENTER:佐久間 貴英(天王寺ミオ店)
RIGHT:梅田 慎一(京都藤井大丸店)

今まで、様々なスタッフの意見のもと、企画立案と商品制作をされてきたかと思いますが、今回の商品に至った経緯を教えてください。

梅田

『2020年春夏シーズンのアダム エ ロぺでは「Current Elegance」をテーマにものづくりを行っています。
このテーマの解釈は、直訳すると【現代的な上品さ】といった言葉になるのですが、アダム エ ロぺのもともと持っているヨーロピアンなスタイルに加え、「ミリタリー」「カジュアル」といった微かな違和感をエッセンスとして加えることで、より洗練された雰囲気を体現できるのではないか?ではそれを体現する商品はなにか?というところから企画が始まりました。そこからスタッフ間でディスカッションを行い、このアイテムに至りました。』

なるほど、そこでやや粗野感のある素材を選ばれてるのですね。 モデルとしてはトッパー型のブルゾンになると思うのですが、そこに何か理由はありますか?

佐久間

『おしゃれになれる、ということを大前提に考えていますが、なにより「手持ちのワードローブとの組み合わせ」を意識しました。
きれいな服が好きな人もカジュアルが好きな人も十人十色に楽しんでいただけるよう、生地感に風合いを持たせた分ディテールはシンプルに、とこのモデルを採用しました。』

大北

『サイジング・シルエットはどの方にも受け入れられるバランスを目指して考えられており、若年から大人の方までの着こなしに合わせて楽しんでもらえるように調整しました。
若年の方にはあえてワンサイズ上げて今の気分に、大人の方にはジャストなサイズで素材の経年変化を楽しみながら着てもらいたいですね。』


様々な年代のお客様や合わせ方を想像して作られているのが伝わってきますね。 多種多様なスタイルが流行として挙げられる昨今ですが、今回の商品はどのようなコーディネートがおすすめですか?

梅田

『トッパー型ということもありパーカーなど襟元にアクセントをもってきたスタイルがおすすめですね。
ブラックの色が特にお気に入りですが、重たくならないようそのほかは春らしいカラーでまとめています。
オフホワイトのパーカーにチノパンといったノーブルなアイテムにこそ、素材感やカラーが活きると思いますね。』

佐久間

『僕はカーキが気分。カーキと聞くと、軍仕様など武骨なものを連想しがちなのですが、もっと気軽に羽織ってもらえるといいなと。
その場合、他のアイテムをモノトーンでまとめたシックなスタイルにすると、まとまりつつ、アイテムのディテールやひねりが効いてきます。
インナーには今回合わせたプリントTシャツのような遊びを入れると、抜け感が出ていいですね。』

大北

『モデル自体はシンプルな分、足し算のスタイリングもおすすめ。
普段から素材の重ね方や柄使いを意識するんですが、今回のようなヴィンテージチェックや太リブの白Tシャツを重ねたカジュアルスタイルだとより映えると思いました。
レイヤードの場合、バランスや着方のシルエットが複雑になる分、トップスは振り切って洗いのかかった素材でまとめ、小物でソリッドなもの、モード感を足していくとより洗練された装いになるのでおすすめです。』

それぞれのコーディネートごとにイメージも違い、多様性が伝わってきますね。 最後に、今後こういった商品を作っていきたい、などのプランや進行している企画案などがあれば教えてください。

梅田

『今回ももちろんですが、お客様のライフスタイルにどれだけ落とし込んでもらえるか、という部分に重きを置き企画立案を行っています。
次シーズンに関しては、まだ具体的にかたちにはできていないのですが、デザインや素材感と様々な要素がある中で、ほんの少しハッとするような特別感を演出すること。日常が心地よくなる提案。僕たちがリアルに感じる温度やお客様からの声がさらに反映できることを願い、メンズチームとして推進していきたいです。』

今後も素晴らしい商品が生まれてくるのを期待したい。