きっと不自由とは透明の枠が見えることではなく
その枠の存在に慣れてしまうことだと思う

誰かが言った「人生は旅だ」
一度は耳にしたことがあるようなフレーズ
でも思う、「そんなの嘘だ、私はどこにも行けないじゃないか」
行き先はいつも地図の上で安全に丸をつけられる場所
時間の余白を探すどころか気づけば埋まっていく日々だ
風に呼ばれたことはあっただろうか
朝が愛おしくて眠りについた夜はあっただろうか
私は旅をしていたのではなく
予定の中を移動していただけなのかもしれない
きっと不自由とは透明の枠が見えることではなく
その枠の存在に慣れてしまうことだと思う
だから今すぐ、遠くへ行かなくてもいい、新しい靴も切符も必要ない
ほんの一歩、枠の外に踏み出せばそこがもう旅の始まりだから
人生は旅だ、そう誰かが言ったなら
私はようやく自分の足で
その言葉を確かめに行く