Behind Emut S
限りの中で生まれた、自由な一着

Session
with
Lee Izumida
×
RUNG HYANG

【Emut S】
日常を彩るART×FASHIONをテーマに、さまざまなアーティスト・ショップとのコラボレーションを行う、SALON adam et ropéの新企画【Emut S / エミュート】。

今回は、アクリル作品やショップのウィンドウ装飾を中心に活動するアーティスト「Lee Izumida / リー イズミダ」氏との初のコラボレーションアイテムが、2026年4月29日(水・祝)よりSALON adam et ropé / moi salon et ropé / J’aDoRe JUN ONLINEおよび高島屋特設会場および高島屋グループのファッション通販サイト「TAKASHIMAYA FASHIONSQUARE」にて発売開始となりました。

本コラボレーションでは、Lee Izumida 氏によるSALONのための書き下ろし作品「鳥」「ポピー」「山」「ツバキ」(画材すべてキャンバス)と「音、波、光」(画材すべて和紙)を気鋭のフォトグラファーLocal Artist(ローカル アーティスト)が撮影。SALONの完全オリジナルとなるコンパクトフォトプリントTシャツを展開しています。

「鳥」「ポピー」「山」「ツバキ」はキャンバスに描かれた4枚で構成される線画作品。Tシャツのフォトプリントの一部に作品と同色の手刺繍を施すことで、視覚に加え触覚でも楽しめるデザインに仕上げています。また「音、波、光」は和紙に描かれた6枚で構成されるアブストラクト作品。大胆さと繊細さを併せ持つ魅力を、白・黒のボディで上品かつモダンに表現しています。どちらの作品も、においや手触りといった感覚的な愛おしさと、見る人それぞれの解釈にその答えをゆだねる余白を大切にしています。

Emut S 特設サイト公開中
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そして今回、Lee IzumidaとRUNG HYANGが作品リリース後初となる「答え合わせ」ともいえるセッションを行いました。

それぞれの作品は、高島屋のプロジェクト【Fashion for ALL your SENSES(誰もがファッションを楽しむ社会の実現を目指すプロジェクト)】へ賛同したSALONの特別企画として、ファッション・アート・音楽のコラボレートで聴覚を入口に、ファッションを体感する新たな試みとして実現しました。

Fashion for ALL your SENSES
特設サイト公開中 詳しくはこちら

もともと共通のアーティストを経て友人関係となり、2023年にRUNG HYANG主催イベントにて楽曲制作を行うなど、先んじてコラボレーション経験のある二人。しかしながら、今回同席のもとでの事前/製作中の打ち合わせを一切行わず、個々の観点で企画をインプットし、Lee IzumidaがTシャツのベースとなるアート作品を仕上げ、RUNG HYANGがその作品をインスピレーションに楽曲の制作を行いました。

Q.今回の企画はお互いに密にミーティングを重ね、何度もコミュニケーションをとることが重要だと捉えていたのですが、お二人の進行は真逆のものでしたね。実際に作品を製作してみていかがでしたか?

A.RUNG HYANG(以下R)_ アーティストとしても、友人としてもリスペクトしているからこそ、ノイズになる可能性を省いていくことも今回は重要だと思っていました。結果最後まで連絡を取り合わず二人とも完成したのですが、ものすごくピュアな営みになったなと。

A.Lee Izumida(以下L)_ ルンさんの楽曲を初めて聴いたときに、あったかさ、心地のよさを自然と感じました。私が描いた作品は、意味の余白を残しながらも、「光のさす時間」というキーワードは頭の中に浮かんでいて。それが言葉は交わしていないはずなのに感じられて、自然とあったかい気持ちになりました。

Q.「鳥」「ポピー」「山」「ツバキ」と「音、波、光」は内容も画材も対照的な作品ですが、どちらも手触りの心地よさを最初に感じました。高島屋会場限定で触っていただけるサンプルとしてLeeさんが用意してくださった和紙は実際に「音、波、光」に使用されていますが、今回この素材を選んだ理由や、作品が一点ではなく複数で構成されている理由も良ければ教えてください。

A.L _ まず、手で触って面白い、楽しい、気持ちいいものをなんとなく想定し、プロダクトにした時に少しでも伝える事が出来たらと思い、その要素を描きました。あとは自身の体感・体験がインスピレーションソースになっています。

「鳥」「ポピー」「山」「ツバキ」はわかりやすい線画。なぞったときにその輪郭が少し浮かんできます。「音、波、光」はアブストラクト(抽象作品)。アブストラクトは特に感情や感覚の部分を表現しているので、おっしゃる通り2つは対照的な楽しみ方が出来るようにしています。実際上下左右もないので、作品にサインも入れていますがその日の気分によって心地いい向きや感じ方、捉え方は変わっていいと思います。

L _ 今回の和紙は、旅行先の高知の道の駅で購入しました。厚みのある和紙を撫でるとその時に感じた水の音や気持ちいい冷たさ、太陽の熱などを思い出します。

それから、一つの絵にすると見え方やメッセージ性が明確過ぎてしまいますが、描く物を分散させる事で、その人のフィルターを通し楽しんでほしいという思いも、今回の作品に込めています。

何かを伝える時に私は絵を描く事が多く、どうしても視覚での伝達に頼ってしまうのですが、ここ数年さまざまな場所で制作する機会が増え、においや手触りの愛おしさ、聴覚はもちろん嗅覚や触覚からの温もりを得る喜びをあらためて感じています。

Q.今回、制作過程はもちろん、その歌詞も特徴的ですが、RUNG HYANGさんの数ある楽曲のなかでもあらたな試みをされていますよね。

A.R _ そうですね、歌詞の中に明確な「色」の表現がないんです。そもそも私たちは初めから見えているから認識しているけれど、最初からその概念がなかったら、と。

ただ、今回感じたのが、制限ではなく逆に自由だなと思いました。言語の壁に似ているというか、共通の用語がない「だけ」。

もし五感に制限がかかったとしても、表現者として私は届けるための新しい言語を探して、きっとそこに喜怒哀楽の波と乗せ方を見つけるために、いろいろなやり方を模索すると思います。

伝えたい気持ちがあれば伝わる、その思いは変わらないです。

本コラボレーション作品をもとに制作されたRUNG HYANGによる2つの楽曲。

「Seeds of life」「Lull you」はそれぞれ Lee Izumida 氏の作品「鳥」「ポピー」「山」「ツバキ」と「音、波、光」をもとに製作されました。

短編小説のような世界観を持つアコースティックサウンドの「Seeds of life」とモーメンタリー(刹那的)なR&Bサウンドの「Lull you」。いずれも抽象的なイメージを音と言葉によって意図的に輪郭づけるというコンセプトのもと製作されており、作品が内包する情緒的な記憶や感覚を異なる形で立ち上がらせています。

「Seeds of Life」

[ Play Music ]

Writen by RUNG HYANG
Piano : RUNG HYANG
Guitar : Yusuke Onishi
Recorded by Haruna"poon"Kamiya (Studio Happiness)
Vocal Recorded by Masanori Yashiro (Hunter Chance Studio)
Mixed by Gregory Germain
Mastered by Edouard Carbonne(Fader Crafters)

「Lull you」

[ Play Music ]

Writen by RUNG HYANG
Sound Produced by Shingo.S
Violin, Viora : Yasuko Murata
Cello : Miyako Kira
Vocal Recorded by Masanori Yashiro (Hunter Chance Studio)
Mixed & Mastered by CTR

Q.最後に、二つの作品をLeeさんから受け取り、SALONとして商品にさせていただきました。お二人にも触れていただきお褒めいただきましたが、実際に手にしてみて、どういったイメージでスタイリングや表現をするのがおすすめですか?もしくはご自身だとどういったときに着られますか?

A.L _ そうですね・・・着たいときに着てくれたら嬉しいです(笑)、あまり考えすぎずにというか。素直に着てくれたら嬉しい。そこに答えは持たなくていいと思ってます。きっと私もそうするから。

A.R _ そうかも、コーヒー飲んでてもいいし、クラブに行ってもいいし。夜型の人も、朝型の人も。触った時の心地よさとか丁寧な刺繍のあたたかみを素直に感じてほしい。

何気ない会話のなかにも感じられたお互いへの敬意と愛情。そして、目には見えないけれど、たしかに伝わる情景と光の温度。限りのなかで生まれた自由な二人の作品を、ぜひご自身の五感で触れてみてください。

Lee Izumida for SALON
【鳥 ポピー 山 ツバキ】

T-shirt¥13,200購入する

Lee Izumida for SALON
【音、波、光】

T-shirt¥13,200購入する

リーイズミダのプロフィール画像

Lee Izumida(リー イズミダ)

絵描き。1986年、北海道生まれ。幼少期から絵を描き始める。

アメリカ留学時に絵を学ぶ。2015年より東京に拠点を移し、2019年より本格的に絵描きとしての活動をスタート。アクリル画の作品を中心に、看板や宣伝美術、ウィンドウに用いられる絵や文字を描いている。

Instagram

ルンヒャンのプロフィール画像

RUNG HYANG(ルンヒャン)

ソウルやR&Bを軸に活動する、福岡県筑豊生まれの在日コリアン3世。

感情の機微を丁寧にすくい取る表現力と、グルーヴィーでモダンなサウンドには定評があり、年齢や立場を重ねる中で生まれる迷いや揺らぎに応えるシンガー“ソウル”ライター。音楽活動と並行して教育の現場にも携わり、現在は大阪音楽大学・特任教授も務める。また独自で運営する「ルンヒャンゼミ」では多様なアーティストの育成・プロデュースに取り組み、 eill、瑛人など数々の才能を世に送り出している。

Instagram

interview photographer _ yosuke ejima

hairmake _ chihiro yamada

edit _ takeru kudo

item photographer _ local artist

session with Lee Izumida × rung hyang

■日本橋高島屋:4月29日(水・祝)~5月5日(火・祝)【終了済み】
本館1階 正面イベントスペース

■新宿高島屋:5月13日(水)~19日(火)
2階 ザ・メインスクエア

■大阪高島屋:5月27日(水)~6月2日(火)
1階 グッドショックプレイス

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